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2018.04.12
なんとありきたりなタイトル!と自分でも嘲笑してしまうのだが、人生も夏から秋へと移り変わる年齢になると、改めてその大切さに気づく。長年飲食業界で働いてきた友人からお店を開く、という話を聞いたのが、そのきっかけだった。
彼は長年、素晴らしいシェフとタッグを組み、マネージャーとして名店を取り仕切ってきた。
しかし、シェフがリタイアすることになり、それを機に自店を持とうと思ったのだが、当てにしていたシェフが研鑽を重ねるために旅立ち、パートナーとなるシェフ探しはふりだしに。いったん窮地に立たせされた。
最終的には、とあるオーナーシェフから、経営を譲り受けることとなり再スタートをきることになったのだが、本当にそのシェフと二人三脚できるのか?人生を賭けられる相手なのか?本当に余計なお世話なのだが、見聞きしてハラハラしている。
こんな店にしたいという明確なコンセプトを持つオーナーと、それを皿の上で可視化するシェフ。店を成功させたいというベクトルが同じ方向を向き、お互いにいい刺激を交換しながら、前へ、前へと進んで行くのが理想。
パートナーとそんな関係性を作りあげることは、本当に大変だ。フィーリング、もちろん大事。
でも、それだけでは成り立たない。飽くことなく話ができ、時間を共有し、互いの長所や短所も理解しあい、すったもんだもあるだろうが、その後にやっぱりお互いじゃないとダメなんだ!と愛情を確信でき、リスペクトしあってこそ成り立つ。
一言でいえば、大人同士でないと成り立たない。これって夫婦によく似ている。
つまりビジネスパートナーを選ぶということは、結婚相手を選ぶことと同じくらい大切。
自分の人生を賭けて、愛と憎しみとすったもんだできるか、の覚悟が必要なのかもしれない。